プロジェクト輸送は、そのクローズドな性質上なかなか一般に情報が回ってこなかったため、
実際にどのような活動が行われているか、これまでは実務関係者間であっても十分な情報提供がなされてきませんでした。
プロジェクト輸送の支援サービスをスタートした背景
プロジェクト輸送とは、工場の製造ラインやプラント等の大型設備を、
メーカー様やエンジニアリング会社のプロジェクトマネージャー様(以下PM)が、需要家の仕様書に従って輸送マネジメントを行う手配業務です。
これまでは主に物流会社の営業担当者や在籍出向者等がPMのアシスタントとして業務をサポートをしていましたが、
近年はこの分野における専門家が定年や離職によって激減、顧客仕様に応えられる技術要員が限られている状況にあり、
インフラ業界全体の課題であると感じていました。
それならば、専門の技術チームを編成してみようというのがありました。
そもそも仕様書通りにどうこうなるものではない
比較的高単価のB to Bサービスを提供しているため、入札時には需要家の仕様に応えることが大前提となります。
一方で過去の慣例や実績値を踏襲している仕様書には実現不可能なルールも多く存在し、
正しい知見と最新情報を持って需要家の仕様書を読み解く技術が非常に重要になります。
準備段階では非生産的な会議を極力減らし、サービスの中核である輸送マネジメントに時間をかけ、
お客様であるPMに対するバリューをさらに加速して上げていこうと思いました。
ノウハウの高度化
プロジェクト輸送を実行していく過程では、必然的にニッチ分野での知見やスキルに磨きがかかり、
ノウハウが蓄積され、密な人的ネットワークが構築されます。
自分の理解が曖昧だったところに気づくプロセスは、実務が伴わないコンサルやマーケティングとはまた別の次元で組織にとって大きな価値です。
ここは対外的にも私たちの仕事のクオリティの証明となったと思っています。