ここでは米国中西部でのプロジェクトを事例として、準備段階でどのような活動を行うかを纏めていきます。
米国は、港からプロジェクトサイトまでの輸送距離が長く、道路規定も州ごとに異なるために、
入念な事前準備をした上でも予期せぬトラブルが発生する難易度が高い国の一つです。
このため、第一にプロジェクト関係者との信頼関係、第二に米国道路交通規定の正しい理解がポイントになります。
順を追って、準備段階の手順を確認していきます。
引き出し
プロジェクト規模によっては、出荷工場が大小合わせて数十拠点に渡ることがあります。
こういったケースでは輸出の経験が少ない(あるいは海外案件は商社へ丸投げしている)メーカー様も登場しま...
プロジェクト輸送は、そのクローズドな性質上なかなか一般に情報が回ってこなかったため、
実際にどのような活動が行われているか、これまでは実務関係者間であっても十分な情報提供がなされてきませんでした。
プロジェクト輸送の支援サービスをスタートした背景
プロジェクト輸送とは、工場の製造ラインやプラント等の大型設備を、
メーカー様やエンジニアリング会社のプロジェクトマネージャー様(以下PM)が、需要家の仕様書に従って輸送マネジメントを行う手配業務です。
これまでは主に物流会社の営業担当者や在籍出向者等がPMのアシスタントとして業務をサポートをしていましたが、
近年はこの分野における専門家が定年や離職に...