INCOTERMS(インコタームズ)2020が発表
約10年に一度改定されるインコタームズが国際商業会議所(International Chamber of Commerce:ICC)よりインコタームズ2020として9月10日に発表されました。2020年1月1日から改定されます。
●インコタームズとは?
貿易取引における運賃、保険料、リスク(損失責任)負担等の条件に関する売主と買主の合意内容について、国によって用語の解釈に不一致があると貿易が円滑に行われないため、国際的に統一的な定義を取り決めたもの。 任意規則であるため、強制力はなく、貿易取引の契約書に「本契約で使用されている貿易条件は、インコタームズ2000によって解釈する」というような約款を入れることが一般的である。また、両当事者が合意すれば、例えば1990年度版に準拠することも自由にできる。
(wikipedia引用)
●今回発表されたインコタームズ2020の主な変更点は?
①DAT(Delivered at Terminal)の廃止。
②DPU (Delivered at Place Unloaded)の追加。
基本的にはDATもDPUも条件として変わりがなさそうですが、DPUはShipperが「荷下ろし(Unloaded)」までの運賃と危険を負担となり、本船から船側へ荷下ろした後、Terminal内にてPort of Restまでの移動は、Consigneeは船側からTerminal内の移動の運賃と危険を負担することになると思われます。
実際にはShipper、Consigneeの契約次第ですので細かい条件は契約書で定義されることになるかと思います。